参考書やショットバーのマスターなどから聞いた情報を、私の知る範囲で提供したいと思います。
それぞれの特徴をざっくり紹介していきますね。
調べながら作っていくので、記事が徐々に拡大していきます。
様々なお酒
スピリッツとは
スピリッツはもともと蒸留酒の事を指します。
日本の酒税法ではエキス分2%未満の蒸留酒の事を指しているそうです。
一般的にスピリッツとは。
ジン、ウォッカ、ラム、テキーラなどを指し、4大蒸留酒といわれています。
ジンとは
ジンとは穀物を原料とし、糖化、発酵、蒸留後、草根木皮とともに、再蒸留したお酒の事で、無色透明で爽やかな香り、切れ味のよい風味を持った辛口のお酒です。
ジンの中にはフルーツの香りと色を添えたリキュールタイプに仕上げた物もありますが、その中で無色透明の辛口ジンの事を「ドライ・ジン」と称しています。
ところでジンはボタニカルであるジュニパー・ベリー(杜松果⦅としょうか⦆)を使用しないと、ジンとは名乗れないのです。
それは何故か?
ジンができた当初は薬用酒として造られたらしく、ジン独特の爽やかな香りと切れ味が好評となりメジャーなお酒になったそうです。
ちなみにジュニパー・ベリーというボタニカルですが、当時(16世紀頃)は利尿効果があると認められており、植民地の熱病への特効薬として使われていたそうな。
この歴史があるため、ジュニパー・ベリーが無いとジンであると認めない国も結構あるそうです。
現在は様々なボタニカルが含まれたジンがありますが、正統派のジンはジュニパー・ベリーを使用したジンであるため、ボタニカルが入っていれば何でもかんでもジンとは思わないで下さいね。
余談ですが、ビーフィータージンは香りは良くキレのある味であるため、カクテルに使いやすいそうなのですが、コスパが良くどこにでもある商品であるため、ショットバーでは使いずらいのだとか…
人気の商品というのも困ったものですね。
ちなみにビーフィータージンはトニックウォーターで割って飲んだら美味しいですよ。
他のカクテルにも合わせやすいので興味があれば試飲してください。
私の好きなウィルキンソン・ジンも間違いないので、そちらも良ければ是非。
ウォッカとは
ウォッカは主に穀物(小麦や大麦など)や芋類を原料とし、糖化、発酵、蒸留し白樺(しらかんば)などの炭でろ過した蒸留酒の事を指します。
ウォッカは他のお酒よりもクセが少ないのが特徴となり、穀物の絶妙な味わいと爽快感。白樺の炭ろ過によるまろやかさが楽しめるお酒です。
ウォッカというお酒は古くからあるらしく、当時(12世紀頃?)は単式蒸留器で蒸留していたそうです。
このため雑味が多く、香草によって香り付けが行われていたとの事。
なので「ズブロッカ」というお酒は当時の名残りが残るお酒だそうです。
ウォッカといえばロシアをイメージすると思いますが、実はアメリカ、英国でも作られています。
これは歴史を辿れば分かる話しなのですが、あくまでお酒をざっくり紹介なので割愛します。
私の中で大きな国、ロシアとアメリカの代表銘柄(ウォッカ)を紹介します。
ロシアン・ウォッカ…ストリチナヤ(呑んだ事がないので味は分かりません)
アメリカ・ウォッカ…スミノフ(こちらは良くお店で見かけますね)
他にもポポフ、カムチャッカ、スカイなどがあるそうです。
私はスミノフのウォッカしか飲んでないので、他のもチャレンジしたいなと思います。
ラムとは
ラムとは、カリブ海に浮かぶ西インド諸島で生まれたお酒。
原料はサトウキビになります。
サトウキビの搾り汁を煮詰め、砂糖の結晶を取ったあとの糖蜜を原料としており、発酵、蒸留、熟成を経て作られるスピリッツがラムになります。
ラム酒の特徴として、原料特有の甘い香りや風味が蒸留液に含まれるため、トロピカルカクテル系に使用される事が多いです。
というのも、1970年代後半にトロピカルカクテルがブームになり、国際的な地位を得る事になったからです。
ラムには3タイプがあり、それぞれの特徴をざっと説明。
ライト・ラム
糖蜜を水で薄めてから蒸留。
蒸留した物を割り水で薄め、タンク熟成か内面を焦がしていないオーク樽で熟成したあと、活性炭などの層を通してろ過する。
柔らかな風味とデリケートな味が特徴。
ちなみに樽熟成による着色をそのまま活かすと、ゴールド・ラムになります。
代表的な生産地はプエルトリコ産やキューバ産になるそう。
ヘビー・ラム
糖蜜を取ってから酵母を添加し、サトウキビの搾りカスや前回の蒸留残液などを加えて自然発酵させ蒸留する。
蒸留された新酒は、内側を焦がしたオーク樽で3年以上熟成させるが、この時バーボンの使用樽を用いることもあるそう。
風味豊かで濃い褐色、さらにラムの中で香気が強いのが特徴。
代表的な生産地はジャマイカやガイアナだそう。
ミディアム・ラム
工程はライト・ラムに似ているが、単純にライト・ラムとヘビー・ラムをブレンドする場合もあるそうです。
ラム本来の香りと風味を持ち、味わいに奥行きがあるのが特徴。
代表的な生産地はデネララ産やメルティニク産だそう。
テキーラとは
テキーラとはメキシコに自生しているアガベ、竜舌蘭などのヒガンバナ科に属する約200種の中でのアガベ・テキラーナ・ウェベル・アスール種のみを原料としています。
略称するとブルー・アガベがテキーラの原料になるわけです。
本来はブルー・アガベを100%使用したものが「テキーラ」と名乗れる。
しかし、ブルー・アガベ:51%以上にその他の糖類(サトウキビなど。他のアガベは使用禁止)を49%未満で使用する事を認められたテキーラがあり、それを「ミクスト(Mixto」と呼ばれている。
テキーラのタイプをざっくり説明
ホワイトテキーラ又はブランコ
蒸留後すぐに瓶詰されるため色はない。
シャープな香りにテキーラらしい特徴を一番備えている。
レポサド
2か月以上オーク樽で熟成する。
ほのかな樽香を含んでいるのが特徴
アニェホ
600リットル以下のオーク樽で1年以上熟成。
樽の香りが加わり、テキーラの味わいや芳香が薄れ、まろやかな風味が特徴。
